「やまぐち尊農塾」講演


11月、山口県立農業大学校様よりお呼び頂き、農業における生産マネジメントに関する講演を行なってきました。


次世代の農業を担う経営者育成を目的として、新規就農者(就農から5年以内自営・法人就業者、青年農業者等)をターゲットに「蓄積したデータに基づいたロスの少ない生産・出荷の実践について」と題して経営・生産マネジメントやマーケティングの方法論をお話させて頂きました。


弊社が過去8年間蓄積した生産・販売(発注)データを集計・分析した結果、導き出せる予測値及びその方程式や考え方について、約2時間という枠で講演しました。一般の製造業では当たり前のように行われているであろう原価計算やマーケティングも、農業の世界では敬遠している経営者が多いと実感しています。確かに、他の製造業と比較して、天候の影響を受けることは避けられないので難しい部分も多いのですが、全く数値化しないのと、予測できる範囲で数値化するのでは、中長期的に見れば結果は大きく違います。


「経験と勘」は実用的で他に変え難い能力ですが、第三者に伝えるという観点では難しく、また体得するのに膨大な時間がかかります。一方、「数値化」は客観的な判断がしやすく、第三者へも伝えやすいという利点があります。